その都度、先生や職員の方々に励ましてもらいました。

香川大学医学部医学科合格 Y・K君

インタビュー interview

1. 大学生活について教えてください。

大学生活はとても充実して楽しいです。
勉強面では生物、化学など医学科だけの授業もありますが、1回生は全学部の生徒と同じ授業を受けています。香川大学ならではの、うどんを学ぶ個性的な授業もあります。2回生からは解剖が始まり本格的に人体について学び始めるので、今からとても楽しみです。
部活動はハンドボール部に所属し、週3日活動しています。医学科の生徒はほぼ全員が部活動に入部し、先輩方に勉強面のフォローもしてもらっています。未経験のハンドボール部に入りましたが、こんなに走り込みをするスポーツであると入部して初めて知りました。きつい練習もありますが、心身ともに充実しています。
また初めての一人暮らしを経験し、両親が今まで当たり前にやってくれていた事に感謝の気持ちしかありません。

2. 合格を聞いたときの状況やその時の率直な心境を聞かせてください。

合格を目にした時は、やった嬉しい!という感情より、やっとこれで終わった。という感情の方が先だったと思います。
合格発表は、教務のFさんが一緒に確認しようと事前に声をかけてくれていました。当日は発表時間前に緊張してパソコン前にスタンバイしていたのを思い出します。合格発表の番号を目にした時は、受験勉強から解放された安心感でいっぱいでした。その後すぐに先生方に連絡しましたが、最初に連絡したI先生に伝えた時に、何とも言えない感情が溢れ、涙がポロポロと落ちてきて、Fさんも一緒に涙を流してくれたのを覚えています。

3. 学院に入学するまでのいきさつ、きっかけ、決め手について教えてください。

富士学院には中学2年生の時から通っていました。
高校生だった兄と一緒に通い始めたのがきっかけです。その当時は医師になりたいという気持ちはなく、成績が最下位だったため、両親に言われて仕方なく通っていたという方が正解だったと思います。
浪人が決まった時、自分はすぐにサボってしまう性格だとわかっていたので、大人数での授業形式の予備校には合わないと思いました。その点、富士学院は生徒一人ひとりに合った指導を行ってくれるため迷わず入学を決めました。もちろん、今まで指導してくださった先生方への信頼が厚かった事も、入学の決め手となりました。

4. 入学時の決意を教えてください。

入学した当時は、正直かなり拗ねていました。
なぜなら、現役の共通テストで大失敗してしまったからです。得意科目の数学、理科で高得点を取る予定でしたが、本番で予想を大きく下回ってしまいました。共通テストを受験するのが恐くなり、私立専願に変更していました。そんなある日、告知なく呼ばれて行った教室に、現役時の担当の先生方が集結していました。国公立大学を拗ねて諦めた自分に、もう一度考える機会を与えるためだったと、後から聞いてびっくりしました。先生方の「頑張れば絶対大丈夫!」との応援を受け、再度国公立大学を目指す事を決意しました。

5. 具体的にどう頑張ったのかを教えてください。

苦手な英語は、毎日絶対やる事を決めていました。例えば単語帳は1日1周、文法はテキストを1日2章覚える等、1年間の前半はしっかり基礎固めをしました。医学部の受験では知らない単語も多々発生し、中途半端な文法知識では太刀打ちできない事を知りました。
得意な科目は、入試問題を解き、忘れたらテキストを見返して確認する事の繰り返しで、随分と実力は上がったと思います。
社会は6月のマーク模試で35点でした。どうしてもやる気が出なかったのですが、秋に先生に喝を入れられた事をきっかけに、追い込んでいきました。
生活習慣も12月に乱れましたが、先生にまたも喝を入れられ、共通テスト終了後からは毎朝7時半に登校しました。多くの人に助けられて最後まで頑張ることが出来たのだと思います。

6. 合格を勝ち取った要因は何だと思いますか?

絶対的な学院のサポートがあったからです。
実は共通テスト前の12月に、寮から脱走して県外の友人宅に逃げた事があります。その時は勉強の辛さと、私立大学の併願受験の合格が重なって、受験をもう終わらせたいという気持ちが強くなっていました。校舎長とも電話で話をして納得して戻りましたが、しばらく中途半端な気持ちのままでした。その時、いつも叱られるばかりだった数学のI先生が、初めて「本当は、君は出来るからね」と褒めてくれ、嬉しくてまた最後まで頑張ろうと心に決めました。
この1年間、気持ちが下がる事も多かったのですが、その都度、先生や職員の方々に励ましてもらっていた事が、合格を勝ち取った大きな要因だと思います。

7. 富士学院はあなたにとってどんな予備校でしたか?

富士学院は先生方、職員の方々全員が自分をよく知ってくれていたので、孤独を感じる事は一切なく、温かくてアットホームな環境でした。
特に通常の予備校と違うところは、授業担当の先生で無くても、どの先生も気軽に質問に答えてくれたところです。一度も授業担当になっていない英語のT先生は、添削指導や単語の確認等を日々行ってくれました。また模試の成績が良かった時には、色々な先生が、「良く頑張ったね!」と声をかけてくれたのも励みになりました。
予備校は大人数での授業で先生との距離が遠いイメージがありますが、富士学院は生徒と先生方、職員の距離が近く、精神的にとても支えてもらえました。

8. どういう医師になりたいですか?

地元香川県で愛される医師になりたいと考えています。実家は香川県で開業していますが、両親は自分の意思を尊重してくれています。まだ将来の方向性は決めていませんが、香川県で貢献していきたいと思っています。
今までは受験の事もあり自分の事で精一杯で、正直両親にも反抗的な態度を取ってきました。両親からの連絡を無視した事も多々あります。しかし今では医師である両親に感謝しています。忙しい中でも一人ひとり丁寧に対応できる医師にならなければならないという教えを、将来実践していける医師になりたいと思っています。

9. 後輩達にアドバイスをお願いします!

一人で抱え込まないで先生や職員の方々に相談してください。自分は一人で考え込むくせがあったので、相談する事は絶対に大事だと思います。特に当時は両親に頑張れと言われて逆に腹が立つ事もあったので、相談する人も大事だと思います。
また志望校の過去問は難しすぎて思うように解けずに落ち込むと思いますが、先生に対策を教えてもらえば少しずつできるようになっていくので、絶対諦めないでください。
自分でノルマを決めて毎日やり遂げる事も大事です。自分で力が付いたかどうかはわかりにくいですが、それが最後の力になってきます。これだけ頑張ったんだと自信を持って受験に臨んで下さい。