支え、競い合える同志がいたから、モチベーションを維持できました。

神戸大学医学部医学科合格 Y・K君

インタビュー interview

1. 大学生活について教えてください。

1年生は月曜日から木曜日に教養科目、金曜日に医学系の科目の授業を受けます。1年生の間は教養科目の講義がメインなので、他の学部生と似たような大学生活です。また、教養科目は全学のキャンパスで授業を受けるため、全学のサークルや部活に入り、他の学部の友人を作っている人も多くいます。全学のキャンパスは、大学の多くの学部が集まっているためとても広く、六甲山のふもとで自然豊かな場所です。医学部のキャンパスは交通のアクセスが良く、繁華街にもすぐに出られる場所にあるため立地が良いです。大学の講義は、高校までの授業とは違って、自分が全く知らない学問の講義が多くあります。特に教養科目は講義の開講数が多く、どの講義を取るかを自分で選択できるので、自由度が高くなっています。私は教育学を履修して、アクティブラーニングを取り入れた教育法について学びました。もちろん、数学や化学のような馴染み深い講義もありますが、高校で学ぶ内容をさらに発展させた内容になっているので、かなり難しいものです。試験前は友達と協力して試験対策をしています。同級生には良い人が多く、友達もすぐにできました。医学部生と聞くと、勉強ばかりしてきた内向的な人をイメージしがちですが、いざ入学してみるとそんなイメージとは真逆で、明るく社交的な人が多くいました。運動部や愛好会や研究会などにほとんどの人が所属していて、勉学以外のことにもみな精力的に活動しています。一年生の間から医学科の研究室に通っている人もいます。

2. 合格を聞いたときの状況やその時の率直な心境を聞かせてください。

合格と分かったとき、自分が合格したという実感が全く湧きませんでした。もちろん、合格して嬉しいという気持ちはありましたが、これで浪人生活が終わって、やっと大学生活が始められるという安堵のほうが強かったです。ただ、私の合格報告を聞いて、家族や友人や富士の先生方、教務の方が私の何倍も喜んでくれて、それがとても嬉しかったです。喜んでくれる周りの人を見て、最後まで諦めずに勉強し続けて良かったと思いました。

3. 学院に入学するまでのいきさつ、きっかけ、決め手について教えてください。

私は、浪人の一年目は大手の予備校に通っていたのですが、そこでは思うように成績が伸びませんでした。私立大学の一次合格すらいただけず、国公立も不合格と、医学部受験は失敗に終わってしまいました。もう一年勉強することを考えたときに、同じところに通っても二の舞になる予感がしたため、環境を変える必要があると考えていました。そんなときに、母が富士学院の広告を見つけてくれたので、一度見学しに行くことにしました。体験授業も受け、大手予備校との違いを実感しました。富士学院は、大手予備校とは違い少人数クラス制ということもあり、同じ教室内で授業を受けている人数が少なく、先生や教務の方と生徒の距離感が非常に近かったことにとても驚きました。予備校選びはかなり悩みましたが、最終的に、国公立コースの選抜試験で特待を取ることができ、授業料が半額免除になったことや、先生や教務の方が親身になって受験をサポートしてくれることが決め手となり、富士学院へ入学しました。

4. 入学時の決意を教えてください。

これ以上受験で家族に迷惑をかけたくないと思い、今年で絶対に合格する気持ちで入学しました。

5. 具体的にどう頑張ったのかを教えてください。

一浪目の敗因は二次試験での得点不足であることを自覚していたので、とにかく問題の演習量を増やそうと思い、4教科とも基礎的な問題から難しい問題まで沢山の問題を解きました。教科ごとに頑張った点を挙げると、数学では基礎問題を確実に解くことを特に意識しました。私は数学が一番苦手だったので、先生に個別の演習プリントを作ってもらったり、共通テスト後は二次対策として数学の個別指導をしてもらったりして、本番で数学の失敗をしないように、万全の対策をしました。英語は、私の得意教科だったので、持っている実力を落とさないようにしようと思い、日頃の授業から英語の長文の速読を意識して取り組みました。一人では実力が伸ばせない英作文は、一週間に一回は入試問題を解いて、先生に添削をお願いしていました。化学と物理は、個人的には短期間で一気に詰め込むやり方が向いていたので、場合によっては「化学しか勉強しない日」「物理しか勉強しない日」を作るなどして、集中的に問題を解いていました。また、物理では、「模試や本番の試験で初見の問題にひるまないように」と、先生が毎週作ってくださっていた演習プリントを解き続けました。この結果、自信を持って入試に挑むことが出来ました。

6. 合格を勝ち取った要因は何だと思いますか?

私が合格することができた要因は主に二つあります。一つ目は、現役や一浪目と比べて、勉強量を格段に増やせたことです。富士学院のシステム上、一日の半分以上を予備校で過ごすことになるため、必然的に勉強時間が長くなり、実力がつきました。よく「浪人生は現役生ほど成績が伸びない」と言われていますが、私は富士学院で過ごした二浪目で一番成績が伸びたので、勉強量を増やすことが合格への一番の近道なのだと実感しました。また、勉強量が多いと自分の実力に自信が持てます。実際、試験本番で問題が全然解けなかったときでも、自分が解けなかったら周りも解けていないだろうと考えることで、心に余裕を持つことができました。二つ目は、富士学院で出会った友達の存在です。他の予備校と比べて、友達が周囲にいる状況で勉強する時間が長く、接する時間も長いため、もはや同志とも言えるほど仲の良い人もできました。浪数は関係なく、お互いに支え合い、競い合える人が身近にいることで、勉強のモチベーションを維持できたのだと思います。共通テストや二次試験でも、同じ会場に友達がいてくれたおかげで、過度な緊張をすることなく試験を受けられました。

7. 富士学院はあなたにとってどんな予備校でしたか?

富士学院は、生徒と講師との距離が非常に近く、小さな教室で、生徒が授業中に講師と会話することが毎日起こる環境です。また、そのクラスの規模の小ささから誰とでも仲良くなれました。そういう意味で言うと、「学校」に近い感覚で過ごすことができる予備校でした。

8. どういう医師になりたいですか?

浪人という辛い経験をしたことを活かして、患者さんの辛さを理解して寄り添える医師になりたいです。

9. 後輩達にアドバイスをお願いします!

合格への近道は、コンスタントに勉強を続けることです。受験は長期戦で辛いので、勉強と息抜きをうまく組み合わせてモチベーションを維持することが重要です。自分に出来ることを1つずつこなしていってください。応援しています。