医学部を目指す人たちのなかで、自分の立ち位置を知ることができます。

福井大学医学部医学科合格 K・H君

インタビュー interview

1. 大学生活について教えてください。

大学の講義としては、まだ教養科目が多いです。物理・化学・生物といった高校で学んできたことの延長を学修しています。レポートやテストは大変ですが、仲間と教えあってなんとか合格しています。1年生で最も特徴のある講義は、人体解剖実習だと思います。実習は実際にご遺体を扱って解剖をするので、かなり大変ですが、医学を学ぶことへのモチベーションにもつながります。地域枠としての特別な講義は今のところはありませんが、3年生に上がると、地域医療に関する病院見学の実習があるようです。大学の図書館が24時間使用できたり、友達と勉強できる部屋があったりと、勉強に専念できる環境があります。しかし、大学がかなり辺鄙なところにあるので、志望する場合は一度場所を確認したほうがいいかもしれません。

2. 合格を聞いたときの状況やその時の率直な心境を聞かせてください。

合格を聞いたときはとてもうれしかったです。自分は来年どうしているかという不安と、私立大学も受験していてその結果が出ている大学と出ていない大学があったので、自分が第1志望としている大学に行けるかという不安がありました。その不安の中で勉強をしていたので、やっとその中から抜け出せるという思いが強かったです。

3. 学院に入学するまでのいきさつ、きっかけ、決め手について教えてください。

学院への入学のきっかけは、母が富士学院を見つけてくれたことです。母は私がどこに行ったら、1浪で合格できるかを一生懸命調べてくれました。電話や資料請求などをしてどの予備校なら信用できるかに時間をかけたようで、本当に感謝しています。私としてのきっかけは、初めて学院に行った際に、校舎長や教務の方々が色々気にかけてくださったことです。大手予備校では、生徒の人数が多いため、このように気にかけてくださることは無理だと思いました。また、先生方の距離も近く、自分がどこをわかっていないかをすぐに教えてもらえることも、勉強面ではかなり重要だと思い入学しようと思いました。

4. 入学時の決意を教えてください。

入学時の決意は、とにかく第1志望の大学に1浪で合格することです。浪人するにあたり、また医学部を受けるチャンスをもらったので、とにかく自分の行きたい大学に進学することを考えていました。また、自分自身と向き合ったときに、2浪目に入ってしまうと精神的にきつくなって、合格が遠ざかってしまうと思いました。現役時代は、しっかりと理解していない単元も多かったため、この1年は自分のできないところを完璧にしようと努力しました。

5. 具体的にどう頑張ったのかを教えてください。

私は、まず生活リズムを変えました。寮生活をさせてもらえたので、就寝や起床を毎日同じ時間にしました。また学院では閉館の22時まで勉強をし、寮に戻ってからはその日の復習をするように心がけていました。現役のときは、勉強と休憩のメリハリができておらず、まったく勉強に集中できていなかったように思えます。また、勉強するときにはとにかく苦手な単元を克服しようと頑張りました。数学が得意だったのですが、現役時代に受けた共通テストの数学が難化していて、痛い目にあったので、とにかく苦手な単元を理解するまで勉強するということをやっていました。富士学院では毎週授業でやったことをチェックする週テストがあったので、その週のことを理解しているのか、どの単元が苦手なのかをはっきりさせることができました。また何回も間違えてしまうものは、復習ノートにまとめ、テスト前に確認できるようにしていました。

6. 合格を勝ち取った要因は何だと思いますか?

1つ目は、復習を怠らないよう努力したことです。苦手な単元を克服することを目標にしたため、復習をしっかりやったことが合格の要因だと思います。テストで一度間違えた問題は、二度と間違えないように覚えるまでやりました。どうしても忘れてしまうこともあるので、時間を空けてから自分でテストをしたり、テキストや問題集から類題を引っ張ったりして、チェックをしていました。
2つ目は、計画を立てて勉強することができたことです。現役時代は、計画を立てずに勉強していたため、何を勉強すればいいかがわからなくなるときがありました。このようなことが起きないように、日々勉強をする科目と単元のリストを作り、その日のうちに終わらせるという意思を持ちながら勉強していました。
3つ目は、同じ医学部に合格するという目標を持った仲間がいたことです。校舎内の人たちがライバルであり、仲間でもあったので、勉強へのモチベーションを保てたことが大きかったように思えます。ライバルが目の前にいることで、どう勉強すれば勝てるかだけを考えることができました。また、気軽に話し合える仲間も重要です。浪人生活中は、「次は合格できるのか」というプレッシャーからストレスを感じる人も多いと思いますが、だれかと話してみるということが大事だと思います。

7. 富士学院はあなたにとってどんな予備校でしたか?

現役で合格することが最良かもしれませんが、一浪してよかったと思えるような予備校でした。少人数ということで、先生方や教務の方々との距離も近く、生徒一人ひとりを気にかけてくれます。また、現役時代は、クラスに医学部受験に挑戦する人がいなかったため、自分がどれくらいの実力なのか、いまひとつ分かっていませんでした。しかし、富士学院は、模試の成績などで全校舎での自分の順位がすぐに分かるため、医学部を目指す人たちのなかで、自分の立ち位置を知ることができます。また、医学部を目指す仲間と毎日を過ごすことで、高校時代に自分が思っていた「勉強をした」は、ほかの人から見ると、合格にはほど遠いものだと気づくことができました。

8. どういう医師になりたいですか?

私は、将来は総合診療医として医療に従事しようと考えています。地域のかかりつけ医として診療を行いたいので、全身を多面的に診ることのできる医師になりたいと思っています。

9. 後輩達にアドバイスをお願いします!

受験勉強は、かなり大変だと思います。特に浪人は、周りの現役で進学した友達が大学デビューしている中で勉強をするので、つらいことも多くあると思います。しかし、自分が医学部に行きたいという意志をしっかりと持ってください。勉強に励み、努力をしていれば、今は暗い闇にいるような感じがしても、そのあとには必ず合格という光が見えてくるはずです。つらいことがあれば、仲間や教務の方々と相談してみてください。きっとつらいことも和らぎます。みなさんが合格することを心から応援しています。