勉強だけでなく精神面や考え方など人格を育ててくれた予備校です。

防衛医科大学校医学科合格 R・Tさん

インタビュー interview

1. 大学生活について教えてください。

大学生活は順調で楽しいです。防衛医科大学校は6年間全て全寮制です。
寮生活を通して、同期とも仲良くなり結束も固まります。先輩との繋がりも強くなるので良いことが多いです。
学校自体が厳しいと思われがちですが、自由な時間も多く、心の自由度も他の大学生と同じです。
その他、給料とボーナスが出るので、アルバイトをする必要がなく、勉強に集中できることや部活も思いっ切りできます。また土日の休みは外出、外泊は自由です。
訓練などもありますが、厳しそうなイメージとは真逆で女性が学びやすい学校です。
教授は、防衛医科大学校出身者とは限らず、慶應義塾大学出身の方なども在籍しています。
他の医学部との大きな違いは、6年生の時点で陸・海・空の所属と診療科を決めなくてはいけないことと、防衛医学という授業があり、災害医療について1年生から詳しく学ぶことです。
自衛隊というと、危険な地域へ派遣されるのではないかと気になると思いますが、紛争地域や危険な地帯に派遣されることはほとんどありません。通常は一般診療をしている防衛医科大学病院や、自衛隊中央病院で臨床経験を積んだり、自衛官の健康管理をすることが主になります。発展途上国の衛生指導や、海外の軍に留学できるので、海外へ行くチャンスもたくさんあります。

2. 合格を聞いたときの状況やその時の率直な心境を聞かせてください。

家族がコロナに感染し、母と一緒にホテル隔離をしていた関係で、兵庫医科大学を受験できずにメンタルが落ち込んでいた時に発表がありました。防衛医科対策をしていた時期と同時に一般受験に向けての学習をしていたので、大変でしたが全て無駄じゃなかったと感慨深かったです。

3. 学院に入学するまでのいきさつ、きっかけ、決め手について教えてください。

現役生の時の共通テストの結果で、国立2次試験前に浪人を覚悟して、色々な塾の資料を集めていました。その中で唯一、「一度来てみたら?」と言ってもらえたのが富士学院でした。入学前にもかかわらず、長崎大学の2次試験前の面接指導をしてくれたり、自習室を貸してもらえたことで、サポート力の大きさを感じました。浪人が確定した時に、富士学院なら頑張れると思い入学を決めました。
以前通学していた塾は、個々の力で頑張れという感じで、サポートもなく仲間もいませんでした。
受験を一人で戦うことは難しいと実感した現役時代だったので、少人数制で同じ目標の仲間と頑張れそうだと思ったことも、大きな決め手です。

4. 入学時の決意を教えてください。

両親とも医師ではなく、次年度以降は妹たちの受験もあるので「今年で絶対合格する。最後まで諦めずに、妥協は絶対しない」と心に決めました。開校式で別の生徒が「この1年は死ぬ気で頑張る」と言っているのを聞き、共感したことを覚えています。

5. 具体的にどう頑張ったのかを教えてください。

時間をいかに有効に使うかを意識して大切にしていました。まず7時30分に登校して朝のリズムを整え、朝の時間を予習・復習に充て、遅くまで残らず21時頃には帰宅。睡眠時間をしっかり確保しました。
生活習慣を整えたので、1年間体調を崩すことはなかったです。
日曜日に1週間の学習計画表を作成して実行し、毎週教務の方と確認することを続けました。自分の感覚だけを信じずに、学習時間や内容を可視化していたことで、学習の偏りを無くしていくことができたと思います。平日は学院の中で学習を完了し、積み残しがある場合は日曜日を利用して解消するように心掛けていました。
週1回の週テストでは出来ていなかった部分が洗い出され、それを埋めていくことができたこと、クラスのみんなと競争意識を持つことで成績向上につながったと思います。
受験では1つの問題文の読み違いが不合格につながるので、毎日ある新聞視写では筋トレのように国語力を積み上げ、問題文の題意をとることができるようになったので成果はとても大きかったです。

6. 合格を勝ち取った要因は何だと思いますか?

質問にどんどんいくことができるようになったのは大きいです。質問を通して、自分でもわからなかった穴を先生に見つけてもらうこともできました。絶対に分からないままにしなかったことで、理解度が上がり合格に近づいたと感じています。
クラス授業の仲間からの刺激も大きかったです。クラスでの自分の立ち位置が良く見えるので、もっとやらなくては!と、お互いに頑張りあう事ができました。
防衛医科大学校合格に向けて、先生方がチームで考えてくれて、先取りで課題を出してくれるなどの個別の対策をしてもらえたのも、合格の大きな要因です。

7. 富士学院はあなたにとってどんな予備校でしたか?

勉強だけでなく、精神面や考え方など色々な面で人格を育ててくれた予備校です。
教務の方とは面談以外でもたくさん話をして支えてもらい、面接指導などを通して、どういう医師になりたいのかを考えさせてくれました。色々な関わりがあったからこそ、自分の状態の具現化や向き合い方を学べた気がします。この成長は小論文に現れていたと思います。芯がしっかりできたので、面接にも自信をもって挑めました。
ここで同じ目標を持つ仲間と出会い、辛い時期を乗り越えられたので、目標の1年で合格することができたと思います。

8. どういう医師になりたいですか?

小児科医を目指していますが、防衛医科大学で学んでいるので子供だけでなく、周りで困っている人がいたら率直な気持ちで助けたいと思っています。災害現場など、みんなが苦しんでいる現場に派遣されると覚悟しているので、診療科の垣根を超え、精神的にも身体的にも追い詰められたところにいる患者さんを、助けられる技術と知識をもった医師になりたいと思っています。

9. 後輩達にアドバイスをお願いします!

自分を見つめ直すことが大切です。何ができていて何ができないのかを知った上で、できないことは恥ずかしがらずに人に頼ること。自分で頑張らなくてはいけないところは勿論ありますが、受験はチーム戦です。人の助けを惜しみなく借りる、ということを是非やって欲しいです。それができるようになって、成績アップも成長もできました。
次に決まった時間に温かいご飯を食べること。体調管理にとっても、重要なことです。
食堂で温かく美味しい食事を3食しっかり食べることが出来たので、富士学院での1年間は1度も体調を崩さず、無遅刻、無欠席でした。
最後に、私は富士学院で勉強だけではなく、人間としても成長することができました。予備校選びに迷っている方がいらっしゃったら、ぜひ富士学院に来てみてください。