海外にいた私に合わせてオンラインで指導を行ってくれました。

川崎医科大学合格 S・Uさん

インタビュー interview

1. 大学生活について教えてください。

日々の忙しいスケジュールの中で、授業の予習、復習の時間をどのように確保するかが大変です。今はなかなか復習の時間が確保できませんが、予習の時間は必ず確保するように心がけています。例えば解剖実習は自分で進めていく必要があるため、予習をしていれば授業が復習になります。そのため知識の定着度も高くなり、その後の復習にかかる時間も少なくなります。その結果、1年次の学期末試験では上位の成績を修める事ができました。
大学の勉強は本当に大変ですが、自分で選んだ道なのでとても楽しいと感じています。部活動は、得意な英語を活かすことのできるESSに所属しています。現在はコロナ禍で留学は難しいですが、第2学年の「医学研究への扉」で5週間の研究室配属があり、この科目には留学の機会も設けられています。来年度に機会があれば、留学して他国の医療についても勉強したいと考えています。
また1年次は全員寮生活となります。コロナ禍のため、大学構内ではコミュニケーションが限られていますが、寮生活をする中で自然と交流することができ仲の良い友人もできました。寮生活は、充実した大学生活を送る上でとても良かったと思います。

2. 合格を聞いたときの状況やその時の率直な心境を聞かせてください。

合格発表の日は震える手で受験番号を入力し、ニュージーランドの高校の制服と同じ赤色の「合格」の文字を見ることが叶いました。緊張と怖さと不安でいっぱいでしたが、合格の文字を見て一気に安堵の気持ちになった記憶があります。
留学時の私を知る海外の友人たちは、日本の受験勉強の難易度はわからないけど「詩織があんなに頑張っていたのだから合格しないわけがない」と、合格を確信してくれていたようです。もちろん富士学院の先生方や職員の皆さんもとても喜んでくれて、本当に多くの人に応援してもらっていたのだと、改めて感じる事ができました。

3. 学院に入学するまでのいきさつ、きっかけ、決め手について教えてください。

日本で医師になりたい。日本の医学部に入りたい。中学3年からニュージーランドに留学していた私にとっては、無謀とも思える夢でした。なぜなら学力は医学部受験以前に、中学の勉強も満足にできていない状態だったからです。しかも日本の高校とは言語の違いだけでなく、学習する内容や学び方も異なります。日本の学習内容を学んでいる人でさえも医学部合格は難関ですが、ましてや留学している私にとっては、海外の高校の勉強と日本の受験勉強を両立することが本当にできるのかと、途方に暮れていました。
そんな時、日本にいる母が富士学院を探して薦めてくれました。
富士学院への入学の決め手は、当時は留学中であったため、オンライン授業ができること、医学部に特化していること、高校基礎から丁寧に教えてくれること、という難しい条件をクリアしてくれる予備校であると確信したからです。 最終的にはZoom面談で説明を受けた後、私の未来を富士学院に託してみようと心に決め入学しました。

4. 入学時の決意を教えてください。

小さい頃から漠然と医師になりたいと思っていましたが、高校2年で本格的に医師を目指そうという思いが強くなりました。医師である姉が、高校2年の夏から受験勉強を始めたことに倣い、自分も同じ時期から頑張ってみようと思いました。その時決めたのが、留学先の高校数学と日本とでは明らかに差があったので、自分の持っている知識はさておき、富士学院で勉強する内容は、全て初めて学ぶ気持ちで頑張ろうと思いました。

5. 具体的にどう頑張ったのかを教えてください。

高校2年生の夏から、まず数学と化学の受講から始め、冬から物理、国語と徐々に科目を増やしました。どの科目も基本的な知識から全て学んでいきました。
高校3年生になり、生物の授業も追加しました。川崎医科大学の総合型選抜は科目数が幅広く、理科は3科目、その他に国語、一般常識等も課せられていますので、得意な英語以外は全ての科目を受講することになりました。
9月に高校を卒業後に帰国。2週間の隔離期間中は自宅からZoom授業を受講、入試1ヶ月前には岡山校の女子寮に入寮し、対面授業と自学習で毎日約12時間勉強しました。数Ⅲと生物は、まだ未履修の範囲を勉強し、化学と物理はひたすら演習して知識の定着を図りました。
入寮したラスト1ヶ月間は先生方との対面授業だったので、私のやる気もアップし、かなり充実した期間だったと思います。

6. 合格を勝ち取った要因は何だと思いますか?

自分のなりたい医師像を持ち、志望校を周りの家族や先生方ともしっかり相談して決めたことだと思います。高みを目指す事も大切だと思いますが、自分が行きたいと思える大学であれば頑張る事ができますし、受かりたいという気持ちでなく、私は受かるから大丈夫だ。そう自信を持って臨めば絶対合格できると思います。
また事前に面接練習はしていましたが、本番は面接官の方と仲良くなるぞ、人と人との関係を深めるぞという気持ちで臨みました。
合格はもちろん家族のサポートも支えになりましたが、富士学院の過去の入試データや情報を踏まえた、事前の準備がしっかりできたことが一番大きな要因ではないかと思います。

7. 富士学院はあなたにとってどんな予備校でしたか?

個別授業でしたので、私の理解度に合わせてわかりやすく説明してくださり、一番適した指導を行ってくれました。かつて他予備校でオンライン授業を受けている友人が、授業内容がわからないと困っていた事がありましたが、富士学院の先生方にはそのような悩みは一切ありませんでした。
また留学先のニュージーランドとは3〜4時間の時差があり、綿密な時間割の調整が必要でしたが、担当教務の方がいつも私に適した時間割を組んでくれていました。しかも急な変更等もかなり多かったのですが、すぐに対応してくれて、時にはメールで優しい言葉をかけてくれた事も頑張れる原動力になりました。
富士学院と出会っていなければ、海外の高校を卒業後すぐに現役合格なんて、夢のまた夢だったと思います。

8. どういう医師になりたいですか?

これまで留学を経験し英語で話せるようになったことから、英語だけでなく他言語であっても、積極的に自分からコミュニケーションを取るというメンタル面をこれまで磨いてきました。
日本の医療においても、目が見えない方、耳が聞こえない方、お子さん、高齢の方、どんな方であっても、どうにかしてコミュニケーションを取り、困っている事をどうすれば助けてあげられるのかを考え、努力できる医師になりたいと思っています。

9. 後輩達にアドバイスをお願いします!

休む事が必要な時もあるかと思います。私は留学生活と受験勉強で精神的にも体力的にも辛くなった時に、担当教務の方に相談して授業を一定期間お休みした事があります。しかし大事なのは最終目標を忘れない事で、少しずつでもずっと続けていくことが結局は一番の近道ではないかと思います。どんな状況でもどんな成績でも、頑張ってみよう、続けてみようと思う気持ちが大事だと思います。
最後まで諦めない気持ちと、絶対に受かるという気持ちを大切にして頑張ってほしいです。