医師になりたい、そして自分もなれるかもしれないと自信を持たせてくださった富士学院の皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。

T・H様(お父様) 金沢医科大学一般選抜(後期)合格

  • 合格大学金沢医科大学 

メッセージ message

いつ桜が咲くのだろうか
〜親として思うこと〜
五年という長い年月を経て、息子にもやっと晴れて医学部の合格通知が届きました。
知らせを聞いた時には、仕事をしながら思わず涙が流れていました。
ただそれは喜びよりも不安の中で、もがき続けていた息子の気持ちと努力を考えての涙だったかもしれません。
先が見えないまま、月日が経っていくことに対する焦りと不安の塊は、想像を絶するとてつもない大きなものだったと思います。
いつの日かはと、信じていながらも、親として何もしてあげられないもどかしさも年が経つごとに大きくなっていました。
「いつ桜が咲くのだろうか〜」
その言葉が頭から消えることはありませんでした。
思えば、当初は医学部に行くこと自体に疑問を抱いており、自分が置かれた境遇に反発し、自分自身で将来の目標に決意を見いだせないまま始まった浪人生活でした。
しかし、三年目に富士学院にお世話になって一年を過ぎた頃からでしょうか、少しずつですが目と表情に力がこもる様になってきていました。私の長女の出産に立ち会ったことも刺激になったのかもしれませんが、三年を過ぎた頃から本気で医師になりたいと思い始めていた様でした。
富士学院では勉強だけでなく、一生徒というよりも子供の性格や気持ちの変化を汲み取って、家族のように接してくださいました。その中で次第に成績もついてくる様になり、自信が顔にも表れるようになってきていました。医師になりたい、そして自分もなれるかもしれないと、自信を持たせてくださった富士学院の皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。
はじめ反発していたのも、彼自身が医学部合格に自信が持てないことの裏返しであったと、今では本人も言っています。浪人中もその時々の複雑な気持ちを話してくれる様になりました。
長く苦しい年月の中で、精神的にも人間的にも強くなった様な気がします。
余裕がないはずなのに周りへの気遣いも決して忘れていませんでした。
気持ちはいっぱいいっぱいだったろうに、今年は家族が沈まない様に浪人の自虐ネタも言ってくれていました。
親として子供から多くを学びました。
〜決して諦めないこと〜
「人生の中で無駄な時間はない。
苦労している時こそ、次の自分へのステップであるということ。」
ずっと心配してくださった多くの方への感謝を忘れないで欲しいと思っています。
そしてこの数年の経験が、彼の人生できっと大きなものとなっていることを信じたいと思います。
ありがとうございました。