偏差値三十台の彼が医学部に合格できるとは当初は思ってもみませんでした。すべての職員の方々に勉学のみならず人間的にも精神的にも十二分なサポートをしていただいたことに多大な感謝を申し上げます。

K・F様(お父様) 福岡大学医学部医学科一般選抜合格

  • 合格大学福岡大学医学部医学科 

メッセージ message

大学進学を希望せず偏差値三十台で終わった高校時代の後、独り立ちを望む親のエゴから始まった浪人生活でした。
どの道に進ませるのか、そうするならばどこで浪人生活を行うか、すべてが未決定のまま四年前のスタートを迎えました。
私自身、医療業種しか経験がなく、他の職種のことに全く無知でしたので、「本人の意思がないならば親が決めたレールに乗せるため、数年の浪人生活はいたしかたない」と私自身が腹をくくりました。彼自身の進路の選択を狭めてしまうのではないかとの躊躇はありましたが、数ある医学部専門予備校の様々な情報を比較検討し、少人数であらゆる手厚いサポートに定評のある富士学院への入学を最終決定し、当初の偏差値から判断し、私立専願コースの受講となりました。
彼は年齢的にも多感な時期ではありましたが、真面目だけが取り柄であったため自宅通学を選び、朝七時に自宅を出て夜十一時に帰宅する日々を三六〇日、弱音を吐かずひたすら黙々と続けました。
当初はすべての教科の基礎学力が不足していたため、最初の二年は英数のみ個別指導を選択し基礎学力を整えたことで少しずつ偏差値の上昇がみられましたが、やはり思うような結果が出ず三年目に突入しました。数学は苦手意識が拭えないため数学のみ個別指導を継続し、その他はクラス授業に切り替え、月一回送られてくる指導記録で、確実に実力がついていっていることや、飄々として無口で人付き合いも苦手な息子の精神的な成長も確認することができ、安心し通学をさせていました。
その結果ようやく三年目で初めて一大学から一次合格をいただくも正規合格には届きませんでした。彼が一番悔しい思いをしていたでしょうが、「ようやくここまで来たか、三年前の選択に間違いはなかった」と私自身は、少し安堵したことを今でも思い出します。
それでも現実的には四年目の浪人生活を継続するかどうか、本人はかなり悩んだ様子でしたが、一次合格を経験し今までにない自信や手ごたえを感じたのか、浪人生活を富士学院のままで継続することを、初めて自分自身で決断をしました。
また親の立場としては予備校を変更することも考えましたが、これまでの本人の浪人生活の過程、さらに性格や性質までをも熟知している校舎長をはじめとした各教科の担任の先生方や職員の方が、これまで浪人生活三年間、一度も心が折れないようにサポートをしていただいたことを鑑み、富士学院での浪人生活を継続することにしました。
さらに四年目のスタートの際には、彼の性格を重視した担当教務の方が選任され、今の実力であればすべての教科をクラス授業に切り替えて行うことも提案していただき、特に担任の先生からは、「今年は担任を外れる予定でしたが、校舎長に直談判し今年も私が担任をしますので、今年こそはやりましょう!」との心強いお言葉をいただきました。
彼も一次合格をした経験によって、今までにない自信を持ったことで自覚がようやく芽生え、日々の自習、質問や添削への意欲が増したことや、担当教務の方との相性も今まで以上の関係性を築けたことも良い影響を及ぼし、三年目を超える実力をつけることができました。
入試直前の最終三者面談で、有利な配点の分析などから受験校の提案をしていただく中で、「この成績ならば今年は前期のどこかに合格がくる可能性が高いです」という言葉をいただいた時には、気持ちが高揚したことを覚えています。
いよいよ入試シーズンになりましたが、当初は全然良い知らせがなく、本人も不安を覚えていたと思いますが、親としても「このまま昨年のような結果か…」とやきもきした気持ちで入試シーズンを過ごしていました。しかし日を追うごとに一次合格の知らせが舞い込むようになり結局三大学からの一次合格をいただきました。その後の二次試験の結果を待つまでの日々は、地に足がつかないような何とも言えない気持ちで過ごしていました。
そんな悶々とした日々でしたが忘れもしません、二〇二三年二月二十三日午前十時に待望の吉報が舞い込んできました。
その日も彼はいつもと変わらず通学していて、自分で結果を確認したみたいですが、合格していることを理解できなかった様子で、職員室に出向き担任の先生がスマホ画面を確認された後に、我々に歓喜の声で正規合格を伝えていただきました。
また合格確認がされた時は、職員室におられた先生方に珍しく歓喜の輪ができていたことをあとで伝えられました。
進路が決まっておらず偏差値三十台の彼が、医学部に合格できるとは当初は思ってもみませんでした。彼なりの四年間のゆるぎない頑張り、まためげずに諦めなかった気持ちを持ち続けたことを誇りに思います。
私の時代とは違う今の医学部受験の特徴や情報を知ることができたことや、近年の医学部受験の難しさを改めて実感させられましたが、校舎長をはじめとした担任や各教科担当の先生方、また担当教務の方などすべての職員の方々に、勉学のみならず人間的にも精神的にも十二分なサポートをしていただいたことに多大な感謝を申し上げます。ありがとうございました。
最後に、これから医学部を目指す受験生の皆さんと親御さんへ、医学部受験は本人も勿論ですが親にも同じくらい苦難な道のりでありますが、精神的にも人間的にも成長をさせてくれる重要な時間でもあることをお伝えします。
そこに少人数で、あらゆる手厚いサポートに定評のある富士学院の先生方の力をお借りし、WBC侍ジャパンのように決して諦めない強い気持ちを常に持ち続け、全力で戦い抜く強い覚悟を持って最後の最後まで頑張ってください。