親の私がお手上げになりそうな時も、学院の先生方や職員の方々は、本当に丁寧に辛抱強くそして厳しく息子を鍛えていただきました。
M・G様(お父様) 久留米大学医学部医学科一般前期合格(富士ゼミ生)
- 合格大学2019年度 久留米大学医学部医学科一般前期
メッセージ message
おかげさまで息子は久留米大学医学部医学科に入学することができました。ここまで育て上げてくださった富士学院の先生方、職員の皆様に厚く御礼を申し上げます。
富士学院に大変お世話になった息子ですが、今だから話すことが出来る事情があります。その事情ですら富士学院に学ぶことで払拭できたこともあり、そこを含めて話したいと思います。
遡ること10年前、小学生の終わり頃に受けた強烈ないじめで満身創痍だった息子に、何とか自信を回復することが出来るようにと思い、進学学習塾へ通い始めたことから医学部受験の道が始まりました。それまでは私が医師であったことから漠然と息子も医師になれればいいぐらいに思っていたのですが、そのことを契機に具体的な目標としたのです。それまでは家庭の事情でやんわりとした補習塾にしか通ったことがなかったものですから、本人にしてみれば何が何だか訳がわからなかったのでしょうが、十分に考える暇も無いまま中学受験に突入することになりました。
小学校卒業を期に心機一転、横浜から私の故郷・小倉へ戻り、私立中学・高校へ進学(6年間一貫教育ではありません)、塾に家庭教師と一通りのことはやってみました。それでも成績は中の上から上の下と言った程度、卒業時でも医学部合格のレベルには遠く及びません。本人の医学部へ進学したいという「強い心・気持ち」が足りなかったというところは否めませんが、「人と話をするのが苦手(怖い)」というところも大きかったように思います。これは先に述べたいじめに拠るところが大きく影響しました。いじめの原因の大半が「おまえのオヤジは医者だろう。金持ちで贅沢な暮らしをしているんだろう。おまえ、生意気だぞ」と言う理不尽で差別的なものでした。つまり父親である「私」が大きな原因なのです。暴力行為も加わり小学校での対応はお手上げになったため、警察の助けを借りて警察OBによるカウンセラー(という名の生活矯正部隊)が学校内に介入すると言う事態にまで発展しました。そのような経緯があるものですから、いわゆる軽度の対人恐怖症を生じてしまったわけです。色々なことを考えていても「何かを口に出して話す事が怖い」という第三者からすると「口下手」な人柄を「演じる」事になったのです。ちなみに、この手のいじめは中学でも高校でもありました。医師という職業そのものは妬み嫉みの対象になり得ると言う実例として今後の教訓にするよう、二人で話すこともよくありました。父親に対しては色々なことを話しますので、表現できないわけではなさそうです。ところが相手が他者になった途端、言葉数が少なくなる、無意識に行動に抑制をかけるという自己防衛本能がはたらいていたように思います。
私も途方に暮れていた時、小倉の町を歩きながら「富士学院」の看板を目にしました。私たち親子と富士学院との出会いでした。うちに帰り調べ直し、どのような予備校なのかを理解した上で改めて伺い、校舎長と面談をしていただきました。「ここにお世話になろう」と思ったのは直感です。判断は間違っていなかったと思っています。
それ以降本当に丁寧に辛抱強く面倒をみていただきました。少しずつ成績が上向いていったことはとても嬉しかったですが、それ以上に言葉や仕草に成長の兆しが見え始め、心の成長がうかがえたことが親として安堵となりました。息子の弱点を見抜き、的確な指導が続きました。それでもスタート時点での出遅れは大きく、大人の頑張りができるようになるのには時間がかかりました。三浪目の秋、本人の心も疲労困憊、このままでは挫折してしまうと思えたとき、私は本心から校舎長に尋ねました。「うちの息子は医師に向いていないのではないでしょうか?」すると即答で「いえ、向いてはいると思います」と言っていただいたことで私も腹を括ることができました。その言葉に救われました。
それから、教務課のNさんにも感謝致します。息子が何度面接の練習をしても言葉が出ないのを見て悔し涙を流されたのには、頭が下がりました。そして、息子ともどもあと3ヶ月必死に頑張ると誓ったのです。「頑張る」と口にするのは簡単ですが、それを実現する事は容易ではありません。親の私がお手上げになりそうなときも、学院の先生方は正に辛抱強く、そして厳しく息子を鍛えていただきました。そして本番突入、まずは受験した全ての大学から一次合格、ここまでは二浪目よりも少し良い結果。問題は二次試験です。本人にとっては学科試験以上の関門だったはずです。二次試験での格闘の後、逐一報告が入ります。できることはやったという気持ちは伝わってきました。あとは結果がついてくるのを信じるだけ。
2月初旬、現在通っている久留米大学とは別の大学の合格発表、切羽詰まった気持ちでHPの画面を開いた瞬間、「二次試験合格」の文字が目に飛び込み、受験生の父の役目はとりあえず果たせたと安堵しました。しかし、それで終わりではありませんでした。三浪した息子には、すでに「欲」が出ていたのです。これまで何度挑戦しても跳ね返されてきた「憧れ」の久留米大学の壁、これを超えたいという野望です。憧れを持つということは実にいいことなのだと思います。手応えは一次試験の時から始まっていました。数学がことのほか出来が良かった。これならいけるんじゃないか?2月13日の二次試験、恐らく彼はこれまでの人生で最も緊張し、最も力を出し切ったのだと思います。あとは運を天に任せるだけ。受験勉強総仕上げのクライマックス。
ようやく脱力現象から回復し、4月4日の入学式も終え、久留米大学医学部医学科1年生として、見るもの全てが新しいという希望に満ちた日々を送り始めました。新たな希望が持てるよう育てていただいた「富士学院」に心から感謝するとともに御礼を申し上げます。本当にお世話になりました。そして親の私も育てていただきました。重ね重ね御礼申しあげます。ありがとうございました。
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