富士学院は奇跡といえるくらいに自分に合っていた予備校でした。

Y・A君 東京慈恵会医科大学医学部医学科2年

OBから見た富士学院 Q&A

1. 大学生活について教えてください。
大学に入ってまず思ったのは、周りのレベルが高いなということです。前期は化学と生物の実験の授業が週に1回ずつあり、実験結果を踏まえて考察したことをレポートにまとめるのですが、友達と話し合っていると「こんな考え方もあるんだな」と思うことが多く、みんなの意見はすごく参考になります。勉強一本で遊ばない人が多いのかと思っていましたが、意外にも遊びに出かけたり部活を頑張っている人もたくさんいました。僕も部活が生活の中心で、バドミントン部の活動を軸にして生活リズムを決めています。 カリキュラムの中では、毎週色々な先生が講義をしてくださる「医学総論」という授業がとても興味深かったです。学内の様々な診療科の先生だけでなく、学外の患者団体の方にもお越しいただき、患者目線の貴重なお話を伺うことも出来ました。

2. 合格を聞いたときの状況やその時の率直な心境を聞かせてください。
慈恵会の合格を知った時、最初は全然実感が湧きませんでした。3回くらい番号を見直して、本当に合格したと分かり大はしゃぎしてしまいました。あと、厳密には合格ではありませんが、一番大きな達成感を感じたのは関西医科大学の推薦で一次合格を頂いた時です。結果を見た時は呆然として、スマホが持てないくらい手が震えていました。初めて大学から選考が通ったという通知が来たからかもしれませんが、正規合格の発表時よりも何故か大きな安心感がありました。

3. 学院に入学するまでのいきさつ、きっかけ、決め手について教えてください。
浪人が決まった当初は地元の予備校に通う予定でしたが、様々な予備校を調べ続けていた父が「こっちの方が良いかも」と言って探してきたのが富士学院でした。どちらに行くか迷いましたが、徒歩5分の場所に寮があることと、校舎内に食堂があることが最終的に富士学院に決めた理由です。現役時代に通っていた塾は、自宅から45分かけて通学していて、昼食をとる際に少し遠くまで外出する必要もあったことから、近くに寮と食堂があることは大きな魅力でした。

4. 入学時の決意を教えてください。
具体的な志望校や目標などは決めていませんでしたが、「とにかく1年で絶対合格する」という意気込みだけは強くもっていたことをよく覚えています。入学後は、7時30分に起きてすぐ学院に行き、22時には帰寮、23時半には寝て、毎日8時間は睡眠をとる生活リズムを続けました。

5. 具体的にどう頑張ったのかを教えてください。
理数系科目は、とにかくたくさん問題を解いて、分からなかった問題は専用のノートにまとめて繰り返し復習しました。忘れていた公式は、ノートの表紙に書いて何度も目に入るようにしていました。化学の有機・無機や英単語などはコツコツと暗記を続け、一番苦手だった英語は夏休みに文法を徹底特訓して、文法が固まってからは長文を丁寧に読み込んで、分からなかったところを確実に潰していきました。全教科に共通して言えることは、先生方の言う通りに勉強を続けたということです。先生方からは「ここが弱いね」など的確な指摘をしてもらえるので、自分の状況を正しく理解しながら勉強が出来ました。

6. 合格を勝ち取った要因は何だと思いますか?
上手くストレスに耐えながら頑張れたことと、良い友人を持てたことが大きかったです。ストレスがかかっている時に勉強をやめてしまうと、成績が伸びなくなりさらにストレスがかかるという負の連鎖になってしまうので、ストレスがかかっても頑張ろうと思い、学院で筋トレをしたり、寮室に簡易サンドバックを作ってボクシングをするなど、手軽に出来る運動をしてストレスを発散していました。そして「落ち込んでいる時間があるなら、その時間にこの文法問題を解けば次にかかるストレスは減るはずだ」と、自分を鼓舞しながら耐えて勉強を続けていきました。また、よく一緒にいた友人がとても真面目に勉強を頑張るタイプだったので、僕も頑張ることが出来ました。遊びに誘ってくる友達だったら自分も流されてしまい、勉強の質も下がっていたと思います。あと、寮が近かったことも非常に重要でした。朝ちょっと歩いただけで校舎に着くのはすごく楽で、自宅から時間をかけて通学していた現役時代と比べると、自習室に入った時のやる気や体力が全く違い、これは勉強の質が上がるなぁと思いました。

7. 富士学院はあなたにとってどんな予備校でしたか?
奇跡といえるくらいにすごく自分に合っていた予備校でした。特に十条校で僕を担当してくれた先生方の、指導方針や教え方が本当に合っていたなと感じています。また、質問に行った時もすごく真摯に考えてくださり、とても有り難かったです。あと、受験本番直前に教務の皆さんから手作りのお守りを頂いて、これは自分の中ですごく支えになりました。先生方・教務・寮・食堂など、全てが自分のことをすごくバックアップしてくれているという感覚が大きく、富士学院全体が一つのパートナーという意識がありました。

8. どういう医師になりたいですか?
患者さんと向き合うにあたって、しっかりと言葉を選んで的確なコミュニケーションがとれる医師になりたいと思っています。同じ言葉でも人によって受け取り方が全然違うので、一人ひとりときちんと会話し、患者さんに最適な治療を提供することに繋げたいです。また、医学部で学ぶ治療方法は定型化されたものだと思うのですが、それらを応用して、患者さん全員にそれぞれ合った治療が出来る医師になりたいです。

9. 後輩達にアドバイスをお願いします!
心がぶれないように、忍耐力をつけるのが一番重要だと思います。忍耐力があればどうにか乗り越えていけるはずです。そのためには、小さい目標を立ててそれを周りの友人に言うと良いです。「言ったからやらなきゃ」という気持ちになるので、良い友人をつくって、一緒に目標を立てて勉強すると続けやすくなります。 最後になりますが「自分」と「他人」を信じて頑張ってください。よく「自分を信じて」と言いますが、それだけだと自分の弱さが出てきてしまった時に辛くなってしまうので、他人も信じて良いと思います。特に教務や先生方など、受験に関する経験豊富な人たちには絶大な信頼を置いていいし、両親など支えてくれている周囲の人たちを信じて頑張ってほしいです。