想像以上に幅広くて奥が深く、興味が尽きない「皮膚科」。治療過程を患者さんと目で共有しながら日々関わっていくうちに、引き込まれてしまいました。

嘉多山絵理 先生 久留米大学病院 皮膚科

  • 出身大学久留米大学医学部医学科
  • 出身高校明治学園高校

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自習時間まで面倒を見てくれた先生、心が折れそうな時も支えてくれた両親や学院スタッフに感謝

私は2浪目で富士学院に入塾しました。1浪目は大手予備校に通っていましたが、思うように成績が伸びず受験に失敗。大人数の集団型授業では、授業後の復習・予習をしっかり積み重ねていくことが必須ですが、自分をコントロールしてそれを続けるのはなかなか難しいと感じました。 富士学院は少人数制なので解らないところはその場で聴けるし、自習時間でも夜遅くまで担任の先生がつかず離れずサポートしてくれるので、時々は受験勉強から逃げ出したくなる時もありましたが、何とか最後まで頑張り通せたというのが正直なところです。 医学部受験はやっぱり長く辛いものです。誰かが「普通の大学は合格すれば楽しい大学生活が待っているけれど、医学部は入学できても毎日勉強、医者になっても一生勉強」と口にしているのを聞いた時は、本当に心が折れそうになり、進路そのものを悩んだこともありました。そんな私を救ってくれ、頑張れる勇気をくれたのは、両親や学院スタッフの心に響く助言でした。 皆さんも何か悩んだ時は自分一人で解決しようとせず、心を開いて両親やスタッフに相談してみてください。きっと解決の道が開けます。

病棟と外来の両方を受け持ちながら、皮膚科の幅広さと奥深さを日々実感

私は今、母校の久留米大学病院皮膚科の医局に勤務しています。病棟と外来の両方を交代制で受け持ち、病棟では月に5、6回の当直もあるなど、多忙な毎日を過ごしています。 医局には、悪性腫瘍を含む外科系、膠原病等の内科系、皮膚アレルギー、乾癬、遺伝性皮膚疾患、水疱症、そしてレーザー外来や真菌班など、さまざまな専門分野がありますが、入局して2年目の私は、病変の一部を採取し顕微鏡で観察する皮膚生検などを通じて、その全般に関わっています。 「皮膚科」と聞けば、どこか地味でマイナーなイメージを私自身も持っていましたが、実は、炎症や変性、代謝異常に始まり、先天異常、腫瘍、感染症など、およそ病理学の病態分類のほとんどを網羅する実に幅広い範囲の疾患を扱う診療科です。内臓疾患と密接に関連した皮膚疾患や、腫瘍手術など、他科の先生と連携しながら患者を診るケースも多く、「皮膚科」の幅広さと奥深さを日々実感しています。

「皮膚外科」の専門医を目指しながら、皮膚感染症にも興味を引かれる

久留米大学では入局後まず皮膚科全般を修練し、概ね4、5年目くらいからどの専門分野に進むかを決めていきます。私の場合は、もともと形成外科に進みたいと思っていた経緯もあって、「皮膚外科」を目指したいと考えていますが、大学病院では稀な皮膚疾患の治療に携わる機会が多くあり、日々の診療の中でいろんな分野に興味が湧いている状態です。 今、特に興味を引かれているのは皮膚感染症。ブドウ球菌とレンサ球菌など一般的な細菌やヘルペスウイルス等、ウイルスの侵入が原因で引き起こす感染症は、ポツンと小さな発疹から、体全体に及ぶものまで実にさまざまで、その重症度も、ほとんど害のないものから命にかかわるものまでまさに千差万別。それだけに皮膚科は研究も盛んで、私も診察の傍ら珍しい症状を発見することもあり、様々な皮膚科学会で、年に4、5回は発表をしています。

目で見て、触って、感じながら…患者さんと治療過程を共有する喜び

皮膚科は“自らの手で患者さんを触って感じて診断して治す”診療科です。そして、皮膚は患者さん自身も目で確認できるので、病気が治っていく治療過程を患者さんと共有できる喜びがあります。また逆に、目に見える分だけ患者さんの要求度も高く、それに応えるために常に新しい知識取得と技術向上が欠かせませんが、それがやりがいにもつながります。 患者さんの年齢層も小児からお年寄りまでさまざまで、いろんな年齢層の患者さんとの出会いがあるので日々楽しく充実しています。 受験生の皆さん、医学部受験は苦しくもありますが、今しか出来ない経験です。心を強く持って頑張ってください。そして、ぜひ医療の現場でお会いしましょう。