浪人生活は自分との戦いであり、自分を見つめ直す時間だと思います。これを読んでくれた人が少しでも早く自分の弱さに気づくためのきっかけになればと思います。

川崎医科大学合格 T・S君

合格体験記 experiences

私はこの五年間で学力面だけでなく、考え方や人との関わり方など様々な面で成長させてもらいました。
一年目と二年目は正直、自分が医学部に受かる未来が見えませんでした。今思えばそこで踏ん張れなかったのは自分の覚悟の弱さに原因があったと思います。周りの友人は私とは違う熱量で勉強に取り組んでいたので自分とは違う覚悟の強さを感じました。
転機が訪れたのは三年目に小倉校から福岡校に移ってからでした。一年間必死にやって初めて一次合格をもらえました。結果的には補欠が来ず、もう一年となりましたが医学部合格が自分の中で現実味を帯びてきました。
しかし、四年目はまた自分の弱さがでてしまいました。ある程度やっていれば大丈夫だと過信していました。結果は昨年同様、一次合格止まりでした。

このままではダメだという思いもあり、四年間お世話になった数学と物理の先生を変えさせていただきました。無理矢理にでも環境を変えたかったからです。授業は基礎的なものを中心にやってもらいました。いかに自分が基礎を疎かにしていたのか気づかされました。大学入試でも一部の難関校を除けば基礎を理解していれば解ける問題が多かったです。基礎をやってきたことが今回の合格につながったのだと思います。

最後に浪人生活は自分との戦いであり、自分を見つめ直す時間だと思います。私は自分の弱さに気づくのに五年もかかってしまいましたが、それが無駄であったとは思いません。唯一の心残りとしては友人たちと同じ時間を共有できなかったことです。これを読んでくれた人が少しでも早く自分の弱さに気づくためのきっかけになればと思い書きました。

この五年間で友人や先生や職員の方々など多くの人にお世話になりました。成長した姿でお返しできたらと思います。本当にお世話になりました。ありがとうございました。